1999年の初秋、私は自分のNAをカスタマイズするべく“ 自分専用 ”のエアコンパネルのデザイン・設計を始めました。当時京都の大学に在学中だった私は、府内でレーザー加工機を所有する業者をあちこち当たり「完全ワンオフ」での製作に取り組もうとしていたのです。
純正のエアコンパネルを分解し、光源の位置や発光範囲を調査しては図面に落とし込み、それを持参して業者さんへ。そこのオペーレーターさんが操るPCの画面(当時のソフトは確かaiではなくCorelDRAW)と睨めっこしながら書体がどうだ大きさがどうだと事細かに指示をしていた記憶があります。「ああ、自分で操作できたらどれだけ効率的か…。でもソフトやワークステーションを揃えるお金もないし…」などと歯がゆい想いをしていたっけ。
時は流れ、aiやMacどころか3D出力機をも揃えるまでになった今の私のオフィスですが、結局こうした純正部品への現物合わせの作業は当時と何ら変わらず、作業中にふと学生時代のあの頃のことを思い出して苦笑いしてしまった次第です。「あれから17年も経って、やってることはあの頃と一緒やな」と。
軽井沢に持参することを目標に、NA用エアコンパネル透過光仕様の新バージョン2種を開発中です。
※5月17日追記:諸事情により残念ながら軽井沢には間に合わなくなりました。発売日は未定です。