カラーバルブの色を間違えて出荷してしまうという失態。「赤と緑の組み合わせで入っていました」と、本来ならばムッとした口調であってもおかしくない状況にも、お電話口でとても紳士的なFさん。「連休中にそちら方面に出掛けるので交換しに行ってもいいですか?」とのご提案に恐縮しつつも、NBのオーナーさんの来訪は珍しい(殆どが言わずもがなNAのお客様ばかり)ためぜひぜひとお言葉に甘えることに。
前オーナーさんが屋内保管だったためにとても美しい状態。こんなNB1を見るのは久しぶりとばかりに、写真を何枚か撮らせて頂きました。内外装ともにほぼノーマルというこれまた貴重な姿に感激していると、目に飛び込んできたのがメーター。私がデザインし、私が組み立て、私が送り出した「我が子」とこういう形で再会するのも感慨深いものがございます。カッコイイ!
私の失態によりバルブは「純正」のまま。ところが、これがなかなかどうしてサマになっているではありませんか。黄色といえば黄色。でも、見方によれば旧スミスメーターの間接照明(一応緑のつもりのあの色)然としていて、これは新たな発見でありました。
話は前後しますが、私はたまにみんカラで「RSプロダクツ」と検索してみなさまの記事を読んでいます。気に入ってもらえてるかな、何か不備はなかったな、ご不満は無いかな…等々、やはり作り手としてはその辺が気になって仕方ありません。賞賛のお言葉からは勇気と自信を、お叱りの言葉からは明日への教訓を、それぞれ有り難く戴いております。そんな中、これまでで一番「感激」してしまったこの記事。特に記事中の「モノを介して気持ちが伝わる感じ」というくだりに感激しました。そう、私がこれまで長年手掛けてきたのは単なるパーツではなく「魂を込めた作品群」であり、ラインナップしている全てのパーツにそれぞれ強い思い入れがあります(とりわけ、NA用・NB用でご案内したこのM2タイプ・ビンテージクラスターはその極みと言えます)。そのあたりが自然に伝わって、そしてそれを言葉で表現して下さった投稿主の「まじんぶぅ」さん。そう、このまじんぶぅさんこそが今回名古屋までご足労下さったFさんその人だったのです。
みんカラで感激したことと、それに対する感謝の気持ちを直接お伝えできてよかった。そして「カラーバルブ間違えて送ってしまってゴメンナサイ」でも「間違えて送ってなかったらこの神々しき『広島ナンバーのNB1』にもFさんにも会えなかったかも」と、なんとも複雑な心境だったりなんかして。
Fさん、この度はありがとうございました。
軽井沢にもいらっしゃる(かも)とのことで、是非その際にはまたお話しましよう^ ^
ロードスター、乗っててヨカッタ!