旧車のメーターにはガラスが仕込まれています。現代では、衝突事故の際の飛散防止の観点からまずあり得ません。NAの純正はご存知の通りメーター前面を覆うアクリルフードがその役割を果たしています。絶妙な曲線で成型されたそれは「映り込み・反射対策」がしっかりと施されています。
これまでRSプロダクツが採用してきたのは、まさに時代を逆行するフロートガラスでした。事故の際は飛散しますし、思いっ切り映り込みます。今回の新仕様では安全面を鑑み、断腸の想いでガラスからアクリルへと変更しています。もちろん有事の際には割れることもありましょうが、ガラス片に比べると危険度はグンと下がります(そもそもそのような「有事」を避けるべくみなさま安全運転でお願いします)。
一方で「映り込み」の趣は残しています。無反射加工を施したアクリルの存在も勿論知っていますし、コスト面でもそう大きく圧迫するものではないということも。ただ、ふとメーターに視線を落とした際に映り込む景色や街灯反射をひとつの「趣」と捉え、敢えて無反射アクリルの採用を見送った次第です。
今回採用のボタンキャップボルト
旧仕様のキャップボルト
純正メーターパネルへ今回のM2タイプ・ビンテージクラスターを組み付ける際のボルトに関してもご案内しておきます。当初は「ステン素地」か「黒染め」かを選択頂くつもりですたが、「両方とも同梱」することに致しました。装着時に当てがって比較して頂き、お好みのほうをお客様それぞれで採用して下さい。
なお、これまでは「キャップボルト」でしたが今回はさらに雰囲気を追い求めて「ボタンキャップボルト」を採用しています(六角レンチでの締め付けには変わりはございません)。このような細かい部分へのコダワリ、とても大事なことだとRSプロダクツは考えます。