昨日ご案内の「贅沢仕様リング」のうち、燃料・水温・油圧の小計器用リングに収まるのがこのインナーパネルです。NAオーナー数名に試作をこっそりお見せしたところ「やっぱりRSプロダクツは変態だ」とか「そうきたか、さすがです」等の賛辞を早くも頂戴しております。「これの趣や風合い等、そもそもの意図が伝わらなかったら悲しいな」との想いはどうやら杞憂だったようです。以前のコラムにも書きましたが、RSプロダクツとしてずっと温め続けてきたプランで、遂に今回それが実現できるのです。これはもう事件です。
本物のスミスメーターを分解・検証すると、このインナーパネルは金属板のプレス成型でできています。昔ながらの手法ゆえ形状は安定せず、何よりこれを小ロット生産品でやろうと思うと金型代があまりにも重くのしかかります。このことから、今回のM2タイプ・ビンテージクラスターでは「アルミ板のレーザーカット+職人さんの手作業によるテーパー加工」を採用します。形状の安定とコスト面の両立が可能なこの手法により、長年の夢であるインナーパネル仕様が実現するのです。
表面は、マットブラック塗装にシルク印刷による白レタリングで仕上げています。アッセンブリーの際の位置決めを容易にすべく、パネル下端にはある細工を施しています。せっかくのインナーパネル、水平が取れていない様は悲しいだけですので・・・。
なお、このインナーパネル仕様は[TYPE-A]と名付け、インナーパネルの無い仕様は[TYPE-B]とします。TYPE-Aには「クラシックゲージパネルTYPE-MG ver.II」のみが対応致します。ちなみにTYPE-BにはMG ver.II/RS/SmithIIの3種いずれも対応致します。