NA用クラシックゲージパネルシリーズにおいて、最も高い評価を頂戴したのが[TYPE-MG]でした。RSプロダクツのクラシックゲージパネルシリーズは第一弾のTYPE-Cosmoから始まり、その次に第二弾としてTYPE-Smithをリリース、そして第三弾として発表したのがTYPE-MG。グラフィックに対する「魂の入れ方」は上記3製品とも変わりませんが、制作に要した時間はTYPE-MGが最も多く「ああでもないこうでもない」と作業していた日々を思い出します。ある日訪れた英国車レストア専門店にあった「MG-B」の車内に佇んでいたスミスメーターに打ちのめされ、その日の夜にはNA用にとグラフィック制作作業に取り掛かっていたのです。
今回、文字通り入魂の「M2タイプ・ビンテージクラスター」を開発するに当たって並行して進めたのがこの[TYPE-MG ver.II]の意匠制作です(この記事で触れた際には、実はもうver.IIのラフスケッチは出来上がっていました)。イエローゾーン・レッドゾーンの色味について「退色してこの色なのか、それとも元からこの色なのか」という酔狂な検証から始まり、「そこに問答無用に乗っかる固定ビスの斬新さ」に感銘を受けたりと、なかなか楽しみながらの制作でありました(その他、スケール部分の太さや書体への拘りなどは正式発表時にしっかりと触れようと思います)。
前回の解説の際にも述べましたが、パイロットランプの仕様やニードルキャップ各種との組み合わせ例がひと目で分かる「コンフィギュレーター」は只今鋭意製作中ですので、みなさま今しばらくお待ち下さいませ。