NA購入後に、エアコンリングとともに装着したのがニーレックスさんの「クラシックスイッチ」でした。以前このコラムでも書きましたが、Road&Ster誌Vol.03にて、私にとってはひと際輝いて見えたニーレックスさんの広告に掲載されていたもので、「とにかくあのスイッチを装着したい、パチパチ操作したい!」と、強い憧れを抱いていた製品です。当時販売されていたものには「ゴールド地に白印刷」のプレートが付属していたのですが、黒系で内装を統一したかった私はそのプレートをマットブラックで塗装して使用していました。
時間は流れ、RSプロダクツ発足後のとあるミーティングでのお話。きっと同様のお考えをもつNAオーナーさんは相当数いらっしゃるだろうなと、ある日ニーレックスの新見社長に「ウチでブラックのパネルを製作したいんですが」と相談したところ「ではスイッチ部分をOEM供給しましょう」と快諾下さいました。そうして生まれたのが「クラシックスイッチ(ver.RS-B)」と「クラシックスイッチ(ver.RS-S)」の2種です。
新見社長とは未だにNA用新製品の話をさせて頂く間柄で、いつも私の相談や見解に熱心に耳を傾けて下さいます。現在は、ボディ補強系の製品を前面に展開していらっしゃるニーレックスさんですが、90年代にリリースされていたNA用インテリアパーツ(ステンレスをふんだんに使用した垂涎の逸品たち)は今もなお熱烈なファンが多く、中古市場でも高値で取引されているようです。
ひとりのNAファンとして、いつも再販リクエストをしていますが、「うちはもうやらんけん、NAの内装はもうあんたんトコでやりんしゃい」といつもかわされてしまいます(笑)。いつの日か、RSプロダクツとニーレックスさんで、それら伝説的なパーツを復刻させたいなと夢見ています。