構想3年・開発に1年弱を費やし、この度ようやく「NB用M2タイプ・ビンテージクラスター」のご案内ができる運びとなりました。各種マテリアルを贅沢に使用し「ビンテージとは何か」を常に追究してきたRSプロダクツが導き出した一つの結論を、熱心なNBオーナー様たちに満を持しての発表です。

そもそもは「NB用にビンテージ路線ってアリなのか否か」という自問自答がありました。しかしそういった懸念を払拭してくれたのが各地のミーティングなどで接したNBオーナーさんたちの「アリに決まってるじゃないですか！」という半ばお叱りにも似た声だったのです。「派手目なカスタムを好む方がNBオーナーさんには多い」などという私の勝手な想像は間違っていたようで、NAオーナーさん同様「ビンテージ」や「クラシカル」という概念が持つ趣についてみなさま渇望されていることに気付き、今回の開発に至ったのであります。

今回の試作画像発表に伴い、お申し込みの受付けを開始させて頂きます。これまでコラムページなどでご案内して参りました通り、本製品はあらゆるマテリアルを吟味した上で選定したものを贅沢に使用しております。また複数パーツを慎重にアッセンブリーせねばならず、歩留まり面でもかなりのリスクを伴います。これらのことから、RSプロダクツの他の製品のような「見込み数量での量産」が極めて困難な製品となります。今回、ご注文頂いた一人ひとりのために仕上げる「受注生産方式」を採らせて頂きますが、これはRSプロダクツとしてNA用に続く2度目の試みとなります。この方式の利点としては、パイロットランプの「ブラケット仕様（ステンレス素地orセミグロスブラック）」や「レンズ色（カラーorスモーク）」といったオンデマンド生産が可能だという面がございます。

本製品はいくつかの仕様をご用意しております。パイロットランプのブラケットの仕様とレンズの仕様をそれぞれ二種ずつご用意しております。これら含めまして、以下におおまかな手順をご案内させて頂きます。

1.パイロットランプのブラケット仕様を選択する

趣深いリング形状と並び、本製品の特徴的な部分であるパイロットランプの仕様をお選び下さい。SUS304素地の仕様と、M2-1001/1002純正メーター同様の半ツヤ(セミグロスブラック)仕様からお選び頂けます。ブラケット仕様についてはこちらもご参照下さい。

2.パイロットランプのレンズ色を選択する

レンズ色はM2同様のカラー版と、「点灯時にのみ発色する」スモーク版の2種をご用意しております。レンズ仕様についてはこちらもご参照下さい。

ちなみに、先行してご案内しましたNA用においては実に8割以上の方がカラーレンズ仕様をお選び下さっております。

3.専用ゲージパネル(表示盤)を選択する

速度計・回転計の直径を縮小している関係で、専用のゲージパネルを同時装着して頂くことをおススメします。物理的には純正表示盤のままでも併用可能ですが、外周部分に振られたスケールは隠れてしまいます。見た目においても、ビンテージクラスターの魅力を最大限引き出すことができませんので是非同時装着をお薦め致します。

なお、年式により回転計・速度計が真下（6時位置）から始まる車体がございますが、このTYPE-MG(ver.II)では8時位置からの開始となるため、付属の説明書に従って指針スタート位置を調整して頂くことで対応可能です。また、より美しいイルミネーションの発光とグラフィックの意匠性を優先するため、ハイビーム作動灯の表示を省略していますので予めご了承下さい（ハイビーム作動灯部分に穴を開けていただくことで確認可能です）。

4.クラシックニードルキャップを選択する

純正指針のままでも使用上問題はございませんが、M2タイプ・ビンテージクラスターのもつ世界観を完結させるためにも是非クラシックニードルキャップの同時装着をおススメ致します。指針後端部分（お尻部分）をカットし、そのカット面ごと覆い隠す機能を持つこのクラシックニードルキャップは、昔ながらのメーター指針の趣を蘇らせてくれます。クラシックニードルキャップについてはブラックアルマイト/チタンアルマイトのそれぞれの詳細ページもご参照下さい。

5.カラーバルブを選択する

現在、お客様のメーターが純正である場合には必ずお選び下さい(量販店でも購入可能です)。純正のバルブのままですと「黄色」に発光してしまいます。すでにカラーバルブをお使いの方はお選び頂く必要はございません。イルミネーションカラーについてはこちらのページもご参照になさって下さい。